長年、料理人として腕を奮ってきた彼は、金曜日になると、いつもの厨房を離れる。鰻蒲焼きの出張販売のためだ。相棒のバンダナをキュッと締めて頭部を覆い、身支度を整えると、丁寧に串に刺した鰻を焼き台に乗せる。

鰻蒲焼き職人としての仕事は、彼にとって新しい挑戦だった。地元一色の名店、杉山商店に通い、三河一色産鰻の炭火による蒲焼きの修行を積んだ。一通りの技術を学ぶ中で、彼らの、最高の鰻を提供するための徹底した姿勢と、こだわり抜いた商品に対する自信を知った。杉山商店が誇るその最高品質を維持するために、彼は今日も心血を注いで鰻を焼く。秘伝のたれをかけ、何度も焼き台の上で返しながら、鰻の焼ける音を聞き、焼きの具合いを見極める彼の目は鋭い。

彼は言う。この仕事をしていて嬉しかったのは、「リピーターになってくれるお客さんができてきたことかな。」
ある時、お客さんが笑顔で言ってくれた。「いつも焼き立ての鰻をありがとう。」　その嬉しい一言が、今でも彼の原動力だ。

焼き台の鰻を見つめる鋭い眼差しとは裏腹に、お客さんに向けるのはとびきり元気で明るい笑顔だ。
「周りのみんなが笑顔になってくれたら嬉しいよね。」　それが彼のモットーだ。焼きにこだわる三河だまりの頑固職人。そんな彼が焼く鰻の蒲焼きは、土用の丑の日のために1年前から予約が入るほどの人気だ。

※7/28(水) 土用の丑の日は、デイリーヤマザキ豊田陣田店にて、
当社スタッフによります三河一色産鰻炭火焼き蒲焼きの実演販売を実施いたします。

※ 7/28(水) 、道の駅にしお岡ノ山でも、
杉山商店様によります三河一色産鰻炭火焼き蒲焼きの実演販売を実施いたします。

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土用の丑の日の実演販売につきましては、おかげさまで毎年大好評をいただいており、なくなり次第販売終了となります。
購入をご希望のお客様には、事前のご予約をお勧めしております。各店舗にご用意いたしております予約票に必要事項をご記入の上、お早めに受付をお済ませくださいますようお願いいたします。
日本有数の鰻の産地、三河一色産鰻の備長炭炭火焼蒲焼きを、この機会にぜひお試しください！