SINSANチャレンジ to the SDGs
新三農園発 美しいキャベツ畑からのストーリー
新三農園だより
今回は、当社農園の美しいキャベツ畑から、農園担当スタッフのストーリーをお届けします。
農園の仕事をやって来て、一番嬉しかったこと。
「綺麗な畑ですね。」と、ある時、近隣にお住まいの方から声を掛けていただけたこと。
生き生きと育った野菜の様子を見て、そんな言葉をいただけるまでに、自分たちの農園が形になってきたことを感じた。
今でも心に残る、特別に嬉しい一言だった。
農園の立ち上げからここまでの道のりは、ひたすら試行錯誤の繰り返しだった。
仕事を定年で退職した後、全く新しい農業の世界に飛び込んだ。新三農園での試行錯誤を通して、農業を一から学んだ。まずは土を作るところから。そして、いろいろな野菜を作って試した。数年の月日を費やした。
これまでの日々は、この一言に集約されると言っていい。
「農業は、難しい。」
うまく行くこともあれば、失敗することもある。日々、その繰り返しだ。それでも、野菜作りがうまく行ったときには、これまでの苦労が実を結んだという嬉しさが、心の底からこみ上げる。
農園に来ると、まずは野菜の様子を見回るところから始まる。そこから先のルーティンはないに等しい。野菜の発育状況や、天気、気温によって、常にやるべきことは変わり、その場その都度判断して必要な作業を積み重ねる。
年間スケジュールもある。野菜の種類に応じて、種を蒔く時期、定植する時期、肥料を与える時期、追肥する時期など、全て緻密なスケジュールを組んで準備している。それでも、野菜が相手である以上、万事その通りには行かないものと心得て、都度、柔軟に調整、対応している。
収穫したキャベツは食堂に運ばれ、様々なメニューに姿を変え、お客様に提供される。種を蒔く時期を少しずつずらして収穫時期を調整し、食堂での利用状況に合わせた出荷が維持できるよう工夫する。
「綺麗なキャベツ畑」の眺めは、実に気分爽快だ。まだ小さいものから、出荷前の立派に育ったものまで、手塩にかけたキャベツが行儀よく一列に並んで広がる。
「そんなに簡単に行くものではないけれど、ゆくゆくは、
他の畑では育てていないような珍しい野菜や果物を育ててみたい。」
「そしていつか、新三農園ブランドを確立して行けたら。」
定年後の第二の人生で、日々本気で農業に向き合い、夢を語る当社農園スタッフは、太陽にも負けない眩しい笑顔だ。
※新三農園での野菜栽培や、当社のSDGsへの取り組みについて、
11月18日(水)中日新聞西三河版に掲載されました。
自社農園産野菜を使ったメニューの開発と提供は、持続可能な開発目標(SDGs)の優先課題である「豊かで持続可能な社会づくり」、「循環型社会への移行」の達成に向けた当社の取り組みの一つです。
SDGsへの取り組み